AVアンプの比較と選び方➀

AVアンプの選択基準

  • 国内主要メーカーは、オンキヨー/パイオニア、ヤマハ、デノン/マランツ、ソニーの6つ
  • エントリークラスからハイエンドまでくまなく揃えているのはパイオニア、ヤマハ、デノン
  • 設置位置が狭い場合の製品を得意としているのは、マランツとヤマハ

メーカーごとに音色やコンセプトが違う!!

ヤマハ

概要:言わずと知れた、楽器からバイクまで手掛ける、長い歴史を持つ音響機器メーカーである。楽器を手掛ける経験による、繊細な音質は音響機器に色濃く表れている。基本的に音質は癖がなく、見通しがよく、明るい音調でいろいろなスピーカーなどと合わせやすく、非常に使いやすい。エントリーからハイエンドまで、セパレートアンプまでラインナップしている。

特長:AVアンプに関しては、シネマDSPという元の音源に対して、残響音やエフェクトをかけることでより豊かに音場を再現しようとする機能である。技術が誕生して、30年を超えても進化し続けている。現在ではAIにより、音声信号から適切なモードを選択する”サラウンドAI”が注目されている。
 私が使用していたRX-A2030というモデルは2013年ころに導入した。アベンタージュシリーズという中高級モデルの次男にあたる。DACにはESS社を初めて採用し、その使いこなしは素晴らしいものがある。ヤマハアンプの特徴として、音の見通しのよさ、癖が少ない、設定GUIが非常にわかりやすい。ネットワーク機能も十分という、何社かAVアンプを使用したが、現状では勝るものがないくらいである。最近は各社GUIは非常にわかりやすくなっているので、その点での差別化はあまりないと思う。10万円以下のエントリークラスだと、GUIの出来には差がある。

 選ぶ際に迷ったら、ヤマハを選ぶことをオススメする。シネマDSPについては、各自の環境で効果を確かめる必要があるが、体感できることとして、ストレートデコード時よりも音場が拡大するため、スピーカーの設置が至近距離でも包囲感を感じられる。露骨に音を変えないのもよいところである。サラウンド感を重視するならば第一候補となる。他メーカーに関しては、シネマDSPに勝るほどの音場効果は望めず、各フォーマットの拡張モードに頼るのみである。シネマDSPというより、音場効果は専売特許と言っていい。
 操作アプリに関しても全く不満がなく、すべて直感的に操作が可能だが、残念なこととして、入力信号のステータスが確認できるとパーフェクト、アプリにて意見を出しているが、いまだにその機能は入っていない。

ヤマハのAVアンプ

デノン(DENON)

概要:設立100年を超える歴史ある音響メーカーの一つで、その歴史のなかで、(昭和20年(1945)8月)、日本全国に終戦を告げた玉音放送は、円盤録音機によって録音再生されている。 今も2チャンネルのハイコンポやAVアンプの分野で人気と実力を兼ね備えた機器を販売している。
 私はプリメインアンプのPMA-2000AEを使っていたことがあるが、低音を中心にピラミッド型の音調で、力強さが特徴的だった。音源によっては、抜けが悪いと感じたこともあったが、現在のモデルチェンジされたものを視聴した際には、サウンドマネージャー(製品の音質を統括する方)が変わったこともあり、フラットに近いながらも力強さを残したような音調に変化していた。AVアンプでも実在感と広い音場を再現する。

特長:音声規格や映像の規格にいち早く対応する技術力を持っている、セパレートタイプのAVアンプを投入することもしばしばあり、DVD時代にはA1XVやBD時代にもAVP-A1HDと POA-A1HD など名機を出している。
 ホームシアターをこだわって実践している芸能人も多いが、この製品は当時、とくダネでお馴染みの小倉智昭も導入していた。現在では、エントリーからハイエンドまでくまなくラインナップを要し、DACについては旭化成を使用している。以前は、GUIもわかりづらく、すべて英語表記であったが、最近では、GUIもアイコンや日本語表記、デザインの刷新でかなりわかりやすくなった。
 最新のAVC-X6500Hでは、実在感と透明性、力強さを兼ね備え、一層リアルさに磨きがかかった音を、アバックで聞くことができた。全く手が出る金額ではないが、定価30万円台なので、上位のAVC-X8500Hよりお買い得である。

デノンの最新機種、AVC-X6500H