ホームシアターの基本 スピーカー編② 

スピーカーの選択基準の解説

バスレフ型と密閉型は混在しない

これはスピーカーの設計の仕方です。バスレフ型はバスレフポート、小さな箱型でも低音をだせるような作りになっているスピーカーのことです。量感や迫力を出せる一方、繊細な出し方が苦手です。一方密閉型は大きな箱を必要としますが、低音がシャープな音色です。バスレフ型は量感があって迫力を感じられますが、他の帯域とかぶるような出方をしてしまうため、私はあまり好みません。音の癖が違うため、混在してしまうと音色の統一ができませんので、混在することはおすすめしません。

スピーカーの仕組みについては、こちらのページを参照ください https://www.phileweb.com/magazine/audio-course/archives/2007/06/28.html

マルチウェイ型、同軸型、フルレンジ型は混在しない

■マルチウェイ・・・低音用のウーファーと高域用のツィーターを2つまたは3つ程度配置したスピーカーです。ブックシェルフスピーカーという一般的にスピーカーと呼ばれるものの代表格です。※スピーカーネットワークが必要

■同軸・・・同軸型はウーファーとツィーターマルチウェイですが、同一線上に配置したものになります、ウーファーの真ん中にツィーターを配置するのが一般的で、音が同一線上から出ることにより、マルチウェイよりより定位感を得られます。 ※スピーカーネットワークが必要

■フルレンジ・・・一つのスピーカー(ウーファーと同じ形)ですべての音域を再生します。定位感と音のつながりが一番いいですが、再生する音域が狭くなります。 ※スピーカーネットワークが不要

 マルチウェイと同軸型は低音用と高音用スピーカーを中でつないで、調音しています。広い音域を再生できる一方、ネットワークと呼ばれる基板が入っており、低音と高音の音を振り分けています。このネットワークによっても音色に癖がでることがありますので、アンプから出た音を完全にダイレクト再生できる点がフルレンジの利点になります。同軸型であれば、機構がフルレンジに近くなりますので、音色はちがいますが、鳴り方が近くなりますので、たとえば、前3本がフルレンジ、後ろ2本が同軸型などであれば違和感が少ないです。マルチウェイと同軸型やフルレンジを組み合わせてしまうと、鳴り方が違いますので、違和感を感じることがあります。マルチウェイであれば、すべてマルチウェイ型で組むことをおすすめします。
 種類を統一することは非常に重要です。メーカーによって、設計思想や音色が全く違うのでメインスピーカーとサブ・ウーファーは必ず、メーカーを一緒にすることをお勧めします。私は違うメーカーで組んでいたことがありますが、どうしても音が合わず、手放したことがあります。また、上記のバスレフ・密閉の種別についても合わせましょう。あくまでメインスピーカーの低音再生を拡張する、音のつながりが肝です! このメーカーのほうが安いからなどと安易に選定しないようにしましょう。

フルレンジの例
同軸型の例
マルチウェイの例

メインスピーカーはウーファー口径10cm以上、低域再生周波数はスペック上で45Hz以下を再生できるもの、後方2本は80Hz以下を再生できるもの、サブ・ウーファー(低域専用)は20cm以上の口径で、 低域再生周波数はスペック上30Hz以下を再生できるものを選ぶ

 あくまで目安ですが、小型スピーカーでまとまったセットなどを購入するときは要注意です。メインスピーカーで9割そのシステムの音が決まるといっても過言ではありませんので、しっかりと選びましょう。
 あまりサブ・ウーファーに低音を任せるようだと、バランスが悪くなりますので、音楽ソースを聞くときなどは違和感が出ます。メインだけでもしっかり低音が出て、癖が少ないものを選びましょう。
 必ず視聴することが大事です。聞きなれたCDやブルーレイを持ち込み確認しましょう、ポップスでは最近のものではなく少し古い時代がいいでしょう、Dレンジが広く、女性ボーカルもの、ジャズやクラッシックであれば聞き分けのポイントがはっきりしてるものがいいです。
 SACDなどをお持ちであればなおいいです。おすすめのソフトは別途掲載します。