AVC-X6500Hレビュー

導入のきっかけ

ヤマハのAVアンプRX-A2030を2013年に導入し、2020年で7年が経過した。7年使用したというのは、自分の遍歴では最長である。遍歴は、AVアンプの選び方の項で述べているので割愛するが、RX-A2030はエントリークラスとは別格の安定感を見せてくれた。ネットワーク機能もあったので、リモコンを使う手間がなくなった。自分でコンデンサー交換をしたりこともあり、かなり愛着があった。シネマDSPはサラウンド機能における素晴らしい機能であるが、ここ最近はストレートデコードで使っていることに気が付いた。この変遷に関しては、スピーカーをTDシリーズにしたことが転機であることは間違いない。使ってもスタンダードモードであった。部屋が変わったことで、トップスピーカーを設置できるようになったこともアトモス、DTS:Xの対応についても考えたくなった。

製品の検討

①ストレートデコードでアンプの自力が高く、ソースの情報を取り出すことにフォーカスしていること
②操作等はヤマハに近いこと
③アプリなどでネットワークコントロールができること
④将来的に出力は2系統

上記の4つに照らし考えてみたところ、現状ではデノンが当てはまった。デノンのアンプを嫌っていたわけではないが、A1HDなどのフラグシップでもUIが使いづらいというイメージを持っていたため、使ってこなかった。都内のアバックに試聴に行った。

選定にあたっての試聴ポイントと比較製品

試聴に使ったのは、ターミネーター・ニューフェイトのドルビーアトモス音声である、スピーカーはB&Wの800D3シリーズの7.1とトップスピーカーの環境。さすがインストール店、量販店とは比べものにならないシステムで、じっくり試聴ができるのが魅力だ。比較したのは
・AVC-X8500H(フラグシップ)
・AVC-X6500H
・RX-A3080
エントリークラスで使ったことのある、パイオニア、ソニーなどは自分の好みから外れていたため、除外した。パイオニアについては、フラグシップに近いものは定評があったのだが・・・

本題に入ろう
一番の違いは低音の伸び、これはLFEではなく、特に顕著なのはセリフである。音のキャラクターでもあるのだが、正直、8500と6500かなりキャラクターは近い。値段では倍近いがかなり6500は肉薄している。非常に肉声感があり、その場でしゃべっているようで身震いしたほど。サラウンド感は派手さはないものの一音一音を丁寧に描写している。安定感は言うまでもない。そしてRX-A3080を聞いてみた。一聴して違いがわかる、音のキャラクターは中高域がやや出てくる。サラウンド感はシネマDSPを切っていたが包囲感、広がり感は6500よりも感じられたが、リアル感より雰囲気重視と感じられた。自分のシステムはTDなので一音一音を丁寧に描写するX6500Hに好感がもてた。

耳が一番よくわかる、EIKICHI YAZAWA 93 COME ONのDVDを持参していたので、DTS 5.1を聞いた。
試聴ポイントは出だしの魅惑のメイクである。イントロから6500は音が滑らかで情報量が秀逸、全く癖を感じない。対するRX-A3080では、出だしのベース、パーカッションの鳴り方が印象が変わってしまった。X6500Hでいうリアル感や滑らかさがなくなってしまった。悪いわけじゃないけれども・・・
これは聞き逃しませんでした。これでストレートデコードの違いでX6500Hに即決定です。試聴の時はよく聞いてるやつをもってくのは得策です。

操作感

フロントパネルの表示でもわかりますが、やはり画面は必須です。
音を聞きながら調整しますので、小さいモニタ(7インチ程度)を用意しておいたほうがいいと思います。
自分の場合、困ることはありませんでした。
アプリはAVRコントローラー2016を使用しており、HEOSアプリと組み合わせることで、スマホ内の音楽の再生やサブスクとの兼ね合いもできる。
一番の良いところはステータス表示で入力音声フォーマットが見れること。
その他に関しては、ストレスなく操作できるがリスニングモードを変えるとき少々時間がかかるのが悪いところ。
これは製品の使用だと思うんですが、ヤマハでできた映像出力のオン/オフ機能がない。PURE DIRECTモード以外の時は映像が出っぱなしなようです。スケーラーモードを有効にすると、同期信号が常時出力になるので、映像出力は早くなります。

注意するべき設定項目など

①使用するスピーカーのインピーダンスを確認して設定する
8.6.4Ωから選択する。※必ず最初に行う。初期値は8Ω
電源入った状態で、STATUSとZONE3ボタンを3秒以上押し続ける

②ドルビーフォーマットのダイナミックレンジをオリジナルにする設定をすること⇒オーディオパラメーター内のラウンドネスコントロールをオフにする

③スピーカーレイアウトを変えておく、トップスピーカーの種別を選ぶ

④入力信号によって、設定値が変わっている場合があるので、各信号の時に初回は設定値を確認しておく。
⇒オーディーシーのEQが有効になっていたり・・・

⑤オーディーシーの精度は10年前に比べて、大きく向上していない気がするのだが・・・サブウーファーの音量調整がdb表示になるのでわかりやすい。
必ず距離設定、レベル設定は最後にはマニュアルで、一組づつ行うこと!!

音質レビュー

 先日、引っ越しが済み、設定等も定まったので、改めてターミネーターニューフェイトのドルビーアトモス音声を試聴してみた。引っ越し前はすべての音に残響が乗っていたが、物が入ったのである程度は吸音されバランスが良くなった。天井は3.4mと高く、2の梁が2.5m付近にあり、サラウンドスピーカーとトップスピーカーを取り付けている。天井が高く、壁も遠いので定在波が発生しにくい環境である。
 今までのRX-A2030との違いは重心が低く安定感のある音である。ダイレクトモードでも距離設定とレベル設定は活きるので、積極的に活用している。セリフは非常に肉声感があり、その場でしゃべっているようで身震いしたほど。肝心のサラウンドは派手さはないものの一音一音を丁寧に描写している。これは購入前の試聴の感想と変わらかった。聞き疲れせず、部屋と家具の配置のせいか、LFEもまんべんなく広がるので、非常に映画館ライクな音が楽しめている。買い換えてよかったと思う。3か月使ってみたが今まで見たり、聴いたりした作品も毎回は発見があり楽しい。やっぱりとは思ったが、サラウンド感の再現力はヤマハに軍配でしょう。

余談だが、6700番の新作がでており、8K入力が1系統ついているようだが、現状ソースがないし、テレビも限られる。延長などもっての外で、例えばPS5で8K映像をプロジェクタに出すなどの芸当も難しいと思われる。ケーブルを対応のものに交換するのは必須だし、4Kよりも延長は大変だ。今は現実的ではない。